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学校法人日本医科大学

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体が発するSOS  発疹

Webマガジン 体が発するSOS 日本医科大学多摩永山病院皮膚科 東 直行 ひがし・なおゆき 発疹

多くの方が子どもの頃から何かしら皮膚への異常を感じたことがあるのではないでしょうか。命にかかわるものという認識がされることは少ないですが、場合によっては大きな病気の症状の一つとして発疹が現れることもあるようです。万が一にもそのような大きな病気に繋がることがないよう、安易な自己判断をせず、正しい治療を受けることが大切です。今回は発疹の医学的な定義、見分け方、治療法などについて、日本医科大学多摩永山病院皮膚科の東 直行(ひがし・なおゆき)先生にお話を伺いました。

発疹とは?

発疹の医学的な定義は、皮膚に現れる病変です。発疹は、原発疹と呼ばれる、斑や水疱、嚢腫など一次的に発生する7種類と、続発疹と呼ばれる、表皮剥離、潰瘍、かさぶたなど原発疹から二次的に発生するものに分けられます(図1)。

図1:原発疹の種類

発疹の原因について

図2:外因性と内因性の発疹、代表的なもの発疹の原因は外因性と内因性の二つに分けられます(図2)。外因性は薬剤が皮膚に付くことで起こるかぶれなど、外側からの刺激を受けることがきっかけとなるものです。水虫やとびひ(伝染性膿痂疹)もこれに含まれます。一方、内因性はウイルスや細菌による感染症や、肝臓や腎臓などの内臓の疾患といった体の内側の異常がきっかけとなるものです。また、ストレスを感じた時の症状としても生じることがあります。内因性の場合は、発疹そのものが病気なのではなく、疾患が持つ症状の一つになります。たとえば、風邪の持つ症状に発熱や頭痛があり、その中の一つとして蕁麻疹が現れるという解釈になります。

年齢や性差による特徴について

麻疹や風疹、りんご病などウイルスを原因とする感染症は、小児期に多くみられます。それに対して薬剤に対するアレルギーは大人に多い傾向があります。また、化粧によるかぶれなど男女の生活習慣の違いによって引き起こされる症状もあります。

プロフィール

東 直行先生


【 経歴 】
略歴:
1993年 日本医科大学卒業
      日本医科大学皮膚科学教室 入局
1998年 デンマーク王国オーフス大学マセリスボー病院皮膚科へ留学
2000年 東京大学医学部大学院医学系分子予防医学 客員研究員
2001年 日本医科大学大学院修了 医学博士
      日本医科大学皮膚科学室 講師
2002年 日本医科大学付属病院皮膚科 医局長
2004年 山形県 北村山公立病院皮膚科 医長
2005年 日本医科大学多摩永山病院皮膚科 部長代理 講師
2014年 日本医科大学多摩永山病院皮膚科 部長 講師
2015年 日本医科大学多摩永山病院皮膚科 部長 准教授

専門分野:
アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、薬疹、皮膚アレルギー疾患、皮膚免疫学

専門医:
日本皮膚科学会専門医、日本アレルギー学会専門医

所属学会等:
日本皮膚科学会、日本アレルギー学会、日本研究皮膚科学会、日本皮膚アレルギー・日本接触皮膚炎学会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚悪性腫瘍学会、European Society for Dermatological Research (ESDR)、日本皮膚科心身医学会評議員、アトピー性皮膚炎治療研究会、日本褥瘡学会施設会員

 

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こちらの記事は「意気健康 14秋号」の巻頭特集に掲載されたものです。