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学校法人日本医科大学

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最新医療トピック  日本医科大学武蔵小杉病院の取り組み 地域包括ケアシステム

Webマガジン 『病気と医学』 新たな取り組み が・日本医科大学武蔵小杉病院

日本医科大学武蔵小杉病院は、昭和12年6月に日本医科大学付属丸子病院として開設されました。平成18年から現在の日本医科大学武蔵小杉病院となり、ほぼ全科を備える総合病院として地域の医療を担ってきました。川崎市の武蔵小杉駅周辺は、近年再開発が進んでいる地域で、そんな発展著しい地域における中核病院として、「地域包括ケアシステム」の推進などさまざまな取り組みを始めています。今年4月に院長に就任された田島廣之(たじま・ひろゆき)院長に、詳しくお話を伺いました。

 

地域包括ケアシステムとは

受付地域包括ケアシステムとは、医療だけではなく介護、看護、福祉、生活支援などを含めた患者さんに必要なケアを、地域で一体化して提供する仕組みです。2025年には日本の高齢化率が30%を超えると推計されており、急激な高齢化に伴って、医療や介護、ケアの質に大きな変化があると考えられています。こうした背景を受け、これまでの「病院完結型医療」から「地域完結型医療」への転換と、地域包括ケアシステムが求めらるようになってきました。
川崎市では、高齢者をはじめ子育て世帯など、全ての地域住民を対象とした地域包括ケアシステムの推進に取り組んでいます。計画では2018年までに必要な資源や体制などを検討しシステムの土台作りを行う予定でおり、日本医科大学地区はそのモデル地区として注目されています。

 

チーム医療 患者支援室の取り組み

スタッフたち当院の周辺は、全国的にも珍しく若い世帯が増えている地域です。こうした住民構成の変化に対応すべく、院内の体制を整えてきました。以前の診療科は「内科」「外科」という大きな分類でしたが、平成23年に「神経内科」「消化器内科」「小児外科」などを新設し分科しました。
このように医療が高度化、細分化していくなかで、安全で質の高い医療を提供するためには「チーム医療」が不可欠です。当院はチーム医療を積極的に推進しており、たとえば消化器病センターなどを設置し、診療科同士や医師と看護師などスタッフ同士のスムーズな連携を図っています。
地域のニーズへの対応としては、当院は昔から出産を多く扱ってきた伝統があり、平成22年には周産期・小児医療センターを開設しました。最近は出産の高齢化に伴うハイリスクな出産も増えていますが、この地域ではその多くを当院が引き受けています。
また当院では患者支援室を設け、患者さんご本人やご家族とよく話し合い、退院後のサポートを行っています。具体的には、医療連携、入院調整、医療福祉支援といった患者さんが入院してから退院するまでの流れをつくっています。今後は地域の他の病院や介護施設などとさらに連携を深めて、地域包括ケアシステムの推進に寄与していく所存です。
私の就任後、武蔵小杉病院では「3S」すなわち「シンプル、スピーディー、セーフティー」を医療のモットーと致しました。難しく考えず、まずは「患者さんにとって分かりやすく、迅速で、安心安全な医療」を第一にという取り組みです。迅速で安全な医療の提供はもちろんですが、患者さんとそのご家族にご納得いただけるような丁寧で分かりやすい説明も大切です。今の医療は昔のような一方通行ではなく、「患者さんと一緒に治す」という姿勢が基本となるからです。

 

最後に

田島 廣之 HIROYUKI TAJIMA再開発計画の一環として、今後当院の新病院を建設する計画も始まっており、発展し続ける川崎市の中核病院として、より地域医療に貢献していく所存です。
当院は医師や看護師をはじめスタッフが非常に親切だと自負しております。最新の医療を提供していますが、一方で昔ながらの地域の病院といった側面もありますので、手作り感と親しみのある雰囲気が特徴です。地域の総合病院として間口も広く対応しておりますので、病院選びに迷われたらまず当院を受診していただければと思います。

 

プロフィール

学会役員等:日本北欧放射線医学協会幹事、医用デジタル動画像研究会幹事、救急放射線研究会世話人、東京アンギオIVR会幹事、日本脈管学会評議員、日本インタ-ベンショナル・ラジオロジ-学会関東地方会世話人、日本インタ-ベンショナル・ラジオロジ-学会評議員、日本血管内治療学会評議員、日本医学放射線学会関東地方会世話人、日本医学放射線学会評議員、日本腹部救急医学会評議員、末梢血管画像・血管内治療研究会幹事、子宮筋腫塞栓療法研究会幹事(研究会発展的解消)、医用デジタル動画像研究会代表(研究会発展的解消)、救急放射線研究会幹事・副代表、日本インタ-ベンショナル・ラジオロジ-学会関東地方会幹事、東京アンギオIVR会代表、日本静脈学会評議員、東京血管外科画像診断治療研究会世話人、神奈川県放射線医会理事、川崎市放射線医会幹事、神奈川IVRカンファレンス世話人、Advanced CT・MR研究会副代表(研究会発展的解消)、日本静脈学会理事、日本学術振興会科学研究費委員会専門委員、川崎大動脈ステントグラフト研究会副代表、日本北欧放射線医学協会代表、川崎心臓血管マルチモダリテイ・カンファレンス世話人、外傷IVR症例検討会世話人、日本インタ-ベンショナル・ラジオロジ-学会理事、日本血管内治療学会理事、日本学術振興会科学研究費委員会専門委員

学会専門医・認定医等:日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本インタ-ベンショナル・ラジオロジ-学会専門医、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会試験評価、日本がん治療認定機構暫定教育医、腹部ステントグラフト指導医、CAS(頸動脈ステント)実施医、日本がん治療認定機構がん治療認定医、肺がんCT検診認定医、日本脈管学会脈管専門医、胸部ステントグラフト指導医、PET核医学認定医、日本医学放射線学会研修指導者、腹部ステントグラフト指導医、下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医、胸部ステントグラフト実施医、腹部救急暫定教育医・腹部救急認定医

学会一般会員:European Congress of Radiology、日本核医学会、日本画像医学会、日本超音波学会、日本磁気共鳴医学会、日本医用画像工学会、日本循環器学会、日本消化器学会、日本消化器外科学会、日本外傷学会、日本肺癌学会

 

こちらの記事は「意気健康 19冬号(2016年12月発行)」の最新医療トピックに掲載されたものです。
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