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学校法人日本医科大学

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いがく図鑑  vol.3 「骨折」ってどうやってなおすの?

Webマガジン『病気と医学』vol.3 Webマガジン 医学図鑑「骨折ってどうやってなおすの?」イラストを使って専門家が詳しく解説します。第3回目は「骨折した時の治し方」について日本医科大学付属病院整形外科の飯澤典茂(いいざわ・のりしげ)先生に伺いました。

「どうやってるの?」「これなあに?」ご家族でワクワク楽しめる「いがく図鑑」。イラストを使って専門家が詳しく解説します。第3回目は「骨折した時の治し方」について日本医科大学付属病院整形外科の飯澤典茂(いいざわ・のりしげ)先生に伺いました。

イラスト:骨が折れた!

骨折が治るまで折れてずれてしまった骨を正しい位置に戻して
固定すれば、自然と元通りにくっつきます。

骨は人間の身体の中で一番原始的な組織なので、高い修復力をもっています。正しく元の位置に戻して固定して安静にしていれば、きれいにくっつきます。骨は筋肉で支えられているので、治す時は筋肉の力を利用します。筋肉の力が利用出来ず正しい位置に戻せない場合、ギプスなどの固定が出来ない場合、スポーツ選手などの早く社会復帰しなければならない場合は、手術をしてボルトなどで固定します。

ボルトの留め方は、普通のネジと同じです。プレートなどを複数のボルトで留めることで固定します。

骨折によって骨の周辺に出てきた血が
固まっていって骨になります

骨はパイプ状の構造をしていて、外側の固く分厚い皮質骨と中のスポンジのような海綿骨で形成されています。海綿骨は血がたくさん流れているのですが、骨が折れた時は、骨からの血が外に流れ出し(炎症期)、折れた部分に血腫という血のかたまりができます(修復期)。その中に線維芽細胞が入り込んで肉腫となります。肉腫が徐々に骨に変化し、やがて平らになって元の骨の形に戻ります(再造形期)。

大人の場合は約2〜3週間、子どもの場合は約1週間で
骨がくっつき始めます。骨が固まってきたら
リハビリを開始し、まわりの関節や筋肉を刺激します。

骨折してすぐは骨がずれやすいので、骨の角度などに気を付け安静にします。ある程度固定されてきたら、リハビリなどの運動を開始します。メカニカルストレス(機械刺激)で骨の成長を促しつつ、レントゲンで確認しながら自然に元に戻るのを待ちます。

5歳くらいまでの子どもの骨は、修復力がとても強く、足の骨折の場合は、その修復スピードのせいで足が長くなってしまうほどです。ですから、子どもの骨折の場合は、下図のようにわざと1~2㎝ずらして固定することがあります。ちゃんとずれている箇所もまっすぐ綺麗な1本の骨になるので心配ありません。

骨元どおり


プロフィール

飯澤典茂:いいざわ・のりしげ 1991年日本医科大学卒業、整形外科学教室に入局。現在、日本医科大学付属病院整形外科で膝・肩等の関節外科、特にスポーツ整形外科を専門としています。

付属病院

 

こちらの記事は「意気健康 06秋号」のいがく図鑑に掲載されたものです。