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日本獣医生命科学大学 卒業生職場レポート  江東区保健所 生活衛生科 食の安全係

コンテンツロゴ日本獣医生命科学大学 卒業生職場レポート
食品科学科 平成23年度卒業

江東区保健所 生活衛生科 食の安全係 松枝 沙紀

 

多様化する「食」と求められる「安心・安全」

 

江東区保健所 生活衛生科 食の安全係 松枝 沙紀

 

行政の立場から、区民の食生活を守る

東京都の東部に位置し、墨田川と荒川に挟まれた江東区は、歴史を感じさせる深川・亀戸、高層マンションが立ち並ぶ豊洲・有明地区など新旧が入り交じった南北に大きく広がった区である。その中心部に位置し区役所からも程近い場所にある「江東区保健所」は区民の「健康」を守る中心的な役割を担っている。
平成23年度に日本獣医生命科学大学食品科学科を卒業し、食品衛生監視員として働き始めて4年目の松枝沙紀さんも、その一人だ。
「元々食べることが好きなので、自分で安心・安全な食品を選べるようになりたいと思い、大学も食品科学科に入学しました。そこで学んだ知識を生かして、区民の方の食の安心・安全を守り、住みやすいまちづくりに貢献していきたいと考えたことが食品衛生監視員になったきっかけです」と話す松枝さんは江東区保健所内の生活衛生課に所属している。
ここでは、食品を販売や製造するための営業許可や衛生指導のために、飲食店や工場、学校や保育園などへの立入検査、食品表示などの相談、衛生講習会などを事業者のみならず高齢者や妊婦にも実施している。その中でも食中毒や食品の苦情の調査は、食品衛生監視員として緊張する業務だという。
「食べものを食べて体調を崩してしまったといった問い合わせには、飲食店の調査などを行い、食中毒の拡大防止に努めています」と話す松枝さんであるが、実はこの仕事を始めて1年目の時、自身が担当する地区で食中毒が起きてしまったことがある。体調を崩した方からの連絡を受けて、そのお店や患者さんの調査を担当した松枝さんは「食中毒調査は早急に拡大を防止しなければいけないので、最初の迅速な調査が非常に重要だということを痛感しました。それとともに、日頃の食中毒防止に関しての普及啓発や 注意喚起の重要性を感じました」と当時の経験を胸に日々業務に務めている。

 

迅速かつ適切な対応が必要な時代

最近は異物混入などの食品に関するニュースが毎日のように世間を騒がせている。次々と明るみに出てくる食品業者に関する問題は、近年のSNSなどの普及により、瞬時に情報が拡散してしまうこともある。
本来保健所は表に出ず、食の現場を内側から支える立場であるが、異物混入などの食品の事故はどうしても注目度が高く、より迅速で正確な情報が求められる時代になっている。牛レバーの生食の販売や提供が禁止されたのは記憶に新しいが、関連して鶏肉や豚肉の生食および不十分な加熱調理の危険性、魚の寄生虫に関する指導なども行っているという。その他保健所では、スーパーで販売される食品や学校給食用食品の放射性物質検査を行い、検査結果を区報やホームページに公開して、区民が安心して暮らせるための情報公開を行っている。
松枝さんは「食品に関して起こるさまざまな問題に関しては、行政として中立な立場で調査をし、その結果を正確に伝えて、納得してもらうことが重要です。消費者の方に対してはより親身に的確に回答出来るように、事業者さんに対してはより適切な指導が出来るように、これからも多くの食に関する知識を勉強していきたいと思っています」と今後の抱負を語ってくれた。

後輩へのメッセージ

「学生時代は、学業でも趣味でもアルバイトでも、好きなことに何でも打ち込める貴重な時間だと思います。社会人になってから何かをやろうとしても体力や時間の制限が出てきます。学生時代にはいろいろなことに興味を持ってたくさん勉強して挑戦をして、時には失敗もして、人として厚みのある社会人になってもらいたいと思います」

 

写真:1、2、3、4

写真解説:
1. 食品についている菌を培養して調べるため、培地に採って持ち帰る。
2. 定期的に店舗の方に温度管理などの指導を行う。
3. 窓口へ来たお客様への対応をしている松枝さん。
4. 同じ食の安全係の皆さんと。


 

卒業生プロフィール:松枝沙紀

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こちらの記事は「意気健康 13夏号」に掲載されたものです。