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日本獣医生命科学大学 卒業生職場レポート  東京都立瑞穂農芸高等学校 畜産科学科

コンテンツロゴ日本獣医生命科学大学 卒業生職場レポート
応用生命科学専攻博士前期課程 平成23年修了

東京都立瑞穂農芸高等学校畜産科学科 山田僚太

 

生徒の可能性を最大限に伸ばしたい

 

東京都立瑞穂農芸高等学校 畜産科学科 山田 僚太 やまだ  りょうた

 

教師と酪農家の両方を味わえる職場

東京都立瑞穂農芸高等学校は、東京都西多摩郡にある都立高等学校。東京都で唯一畜産を学べる高校として知られ、校内でウシやブタ、ニワトリ、その他小動物を飼育する専門的な学校である。
日本獣医生命科学大学大学院獣医生命科学研究科応用生命科学専攻博士前期課程を平成23年に修了した山田僚太さんは、この学校に勤務して今年で6年目の畜産科学科の教師だ。
「この仕事は教師と酪農家の両方を味わえる」と山田さんは言う。現在、瑞穂農芸高校には成牛が8頭、子牛が2頭おり、ブタは母豚が10頭、子豚が多いときで50頭ほど。採卵鶏は400羽飼育している。それらを生徒とともに教師が飼育管理をしている。
ウシの分娩には細心の注意を払うが、子牛が死んでしまうこともある。また子牛が雄だった場合、肥育のために家畜市場に出荷されることになる。肉用鶏をヒナから育ててと畜・解体を行い、採卵鶏から採れた鶏卵を地域住民に販売をする。こういった「命の大切さ」を実感しながら行う実践的な体験が、畜産科学科の生徒たちの学びになる。
教師としての仕事の柱は授業を行うことだが、授業の準備や学校運営に関する業務、部活動の顧問等、仕事は多岐にわたる。特に、授業の準備には力を入れていると山田さんは話す。「畜産科学科の授業は実習と座学がだいたい半分程度あります。座学の場合も可能な限りICT機器を活用して、写真や映像で分かりやすい授業をしたいと思っています。大学で学んだ時の資料も大いに活用しています」。
現在、瑞穂農芸高校と日本獣医生命科学大学は、高大連携をしているために密接な交流がある。山田さんは生徒の引率や高大連携事業の打ち合わせ、研究会等で大学に頻繁に行き来しており、そこで得た知識を授業に還元している。

 

生徒とともに日々学び続けたい

瑞穂農芸高校は、山田さんの母校でもあるが、山田さんは当初、教職を志しているわけではなかったという。「就職先について考える中、教育実習で瑞穂農芸高校に行った時のことを思い出し、気持ちが動きました。目的を持って学びに来ている生徒が多いため、一生懸命教えれば応えてくれ、大きなやりがいを感じました」。そして技術職の内定を断って教師の仕事に就いたという。
今、山田さんの一番大切な仕事道具はメモ帳だという。ウシの体調や事務的なことなど、仕事に関することは何でも書き込むが、よく書くのは生徒の様子だ。生徒の元気がなかったり、様子がおかしかったりする場合にはすぐにメモにとる。そして、タイミングを見計らってその生徒に直接声をかけたり、その生徒が心を開きやすそうな先生に伝えたりし、ケアやフォローをしている。
山田さんは昨年度、担任として初めて卒業生を送り出した。「卒業生の中には、いうことを聞かない子もいましたが、最後まできちんと向き合いました。卒業式の日にその生徒から手紙をもらいました。僕の声が届いたのだなと嬉しくて、今でも大切にしています」。
取材を通して、生徒からの信頼が伝わってくるが、今はまだ教師としてのあり方を模索中だと山田さんは語る。「生徒の力を最大限に伸ばせればいいとは思いながら、がむしゃらに挑戦している最中です。生徒とともに学び、生徒とともに成長したいと思っています」。

 

こちらの記事は「意気健康 19冬号(2016年12月発行)」の日本獣医生命科学大学 卒業生職場レポートに掲載されたものです。
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