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慶應義塾大学、iPS細胞で脊椎損傷治療へ

作成日: 2017.02.15

慶應義塾大学、iPS細胞で脊椎損傷治療へ

 慶應義塾大学の岡野栄之教授と中村雅也教授らを中心とする研究チームは10日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使用して脊椎損傷患者の治療にあたる臨床研究の申請を、同学内の倫理委員会に行った。
 その承認を待った後に、引き続き国などの委員会からも承認を求め、世界初の臨床研究となる最初の手術は、早ければ2018年前半にも実施したい予定だという。国内では年間、約5000人の脊椎損傷患者が交通事故などの原因により出ており、神経の再生は難しく、今まで有効な治療方法は確立されていなかったという。
 今回の臨床研究の対象者は、脊椎を損傷して2週間から4週間経過した18歳以上の患者7名で、移植に使用するiPS細胞は、京都大学iPS細胞研究所が培養を行い、備蓄していたものであるという。iPS細胞から作製された、神経細胞の基となる神経前駆細胞を移植するが、本人由来の細胞ではないため、免疫抑制剤を使用することになるという。
 岡野教授らは2010年、脊椎損傷で四肢がまひしたサルに移植実験を行い、運動機能の改善に成功しており、今回の臨床研究が成功した後には、脊椎損傷から長い時間が経過して慢性期にある患者に対しても、この治療方法を適用していきたいとの意向を示している。