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日本産科婦人科学会、着床前スクリーニングの臨床研究始まる

作成日: 2017.02.21

日本産科婦人科学会、着床前スクリーニングの臨床研究始まる

 2月14日、日本産科婦人科学会は、体外受精で出来た受精卵の染色体を検査し、正常な受精卵のみを子宮に戻す技術である「着床前スクリーニング」の臨床研究が開始されたと明らかにした。
 「着床前スクリーニング」は、不妊治療などでも妊娠が出来ない原因の一つと考えられている染色体の異常を着床前に検査し、異常のない正常な受精卵のみを子宮に戻す技術で、今回の研究では、妊娠の可能性が高くなるか、また流産の危険性を減らすことが出来るかを検証するという。体外受精を3回以上失敗、あるいは流産を2回以上経験した女性が対象となり、100人に予備研究を行ったのち、数100人規模で本研究を行う予定であり、予備研究に参加する女性の登録は既に始まっているという。
 現在は重い遺伝病の場合に限って行われている受精卵の特定遺伝子の検査を、着床前スクリーニングでは全染色体を対象に検査が行われるという。海外では妊娠率が向上したという報告がある一方で、受精卵を排除するという「生まれる可能性の排除」について倫理的な問題も指摘されているという。
 本研究に参加するには、医療機関ごとに倫理委員会の承認が必要となり、中心的な役割を担う予定の慶應義塾大学では、学内の倫理委員会での審査が続いている。